山椒の小部屋

JAPANESE PEPPER ROOM

vol.01

山椒はどうやって使うの?

山椒は獣肉や魚の臭い消しや風味をつけるために利用されます。食用にできる部位も果実・葉・花と、ほとんどを利用することができます。

樹皮の甘皮まで佃煮にして食べてしまう地方もあるようです。山椒の樹は硬いため、材木はスリコギとして重宝されます。


また、食用としてだけではなく、和漢薬としても利用されています。駆虫・利尿・鎮痛の効能があり、江戸時代には外科手術に使用する麻酔原料の一部としても利用されていたようです。


縄文時代の遺跡から、山椒の実が発見されたという記録があります。山椒は古来から日本の代表的なハーブとして親しまれてきました。太古の日本には、現代のように豊富な種類の香辛料(胡椒や唐辛子)がなかったでしょうから、大変便利な香辛料であったと思われます。