vol.06
山椒の辛さについて
日本では山椒の味を「辛い」と表現します。中国では辛さを「辣(口の中が熱くなる唐辛子の辛さ)」と「麻(痺れるような山椒の辛さ)」で表現します。
辛味成分は「サンショール」といい、この物質が多ければ多いほど、痺れる辛さが増えてゆきます。ちょっと難しくなりますが、この「サンショール」にはα型やγ型が存在します。様々な「サンショール」が組み合わさって、山椒や花椒の特徴的な辛味になっていきます。この痺れる辛さが刺激となり、暑い時期や身体が弱っているときに食欲増進作用を促してくれるようです。
また、山椒の実は黒い種子と果皮に分ける事ができます。辛味や香りは果皮にだけ含まれます。