山椒の小部屋

JAPANESE PEPPER ROOM

vol.04

山椒の品種について

野生で自生している山椒は棘が多く、実の付きが悪いものが多いようです。(当然、例外もあります)実付きの悪い山椒果実を収穫するには、大変な労力と時間がかかります。その為、専門的に山椒栽培を行う際には、優良な栽培品種を選んで定植します。リンゴやミカンに比べると種類は少ないですが、山椒にも栽培品種があります。有名なものは朝倉山椒とブドウ山椒です。また、刺の無い雄株も優良品種として販売されています。


■朝倉山椒

兵庫県養父郡朝倉地方で、古くから栽培されているもの。

棘が無く、葉や果実に緑色が濃いのが特徴。江戸時代には、同地から徳川幕府への献上品として指定されていた。


■ぶどう山椒

和歌山県有田地方の特産。実付が良く、果皮が厚い。

粉山椒に最適の品種。昔は大変な人気で、枝を盗む人が多く、山に盗難防止の自警団を組織していたほど。


いし本食品では、昔からブドウ山椒を使用しています。